デザインとは?

デザインの解釈は人それぞれ

“design”という英語には設計の意味合いが含まれています。 芸術は基本的に自己表現であり、他者からの承認や理解を必要としません。 この点がはっきりとデザインと異なります。思いつきで作った用途不明のオブジェは設計要素がないため、本来はデザインとは呼べません。

“design”に直接対応する単語は日本語に存在せず、様々な拡大解釈がなされています。現実にはまったく実用性のないものもデザインと呼ばれています。

デザインは人間中心に考えることだという主張もあります。 確かにデザインは人間中心設計が基本となっています。そのように定義した場合は、犬・猫に適した小屋を作る人はデザイナには該当しません。顧客(ユーザー)視点での設計という観点であれば、ペットも含まれます。

デザインの対象

世間一般ではデザインを
・形になるものをつくること
・美しいものをつくること
であると捉えている人が多いようです。造形美を追求したスポーツカーやカッコいいグラフィックデザインなどは一般にイメージされやすいデザインの仕事でしょう。

しかし、それらはデザインの一部です。 デザインの範囲は広く、モノやサービスをよくすることや情報をわかりやすく提示することもデザイン業務です。ハードだけでなくソフトも対象になります。

デザインの役割

モノやサービスが充足した現代においては作りたいものを作ればあとは誰かが買ってくれるという感覚ではうまくいきません。 モノやサービスを、他社との違いがわかるようにわかりやすくターゲットユーザーにアピールすることが求められています。 デザインはモノやサービスの付加価値を高めて他社との差別化を図る役割を担っています。