デザインに正解はあるのか?

絶対的な正解はないが…

財務分析は基本的に過去の数字を分析するものであり、人によって解釈は違えど数字が違うということはありえません。 当然ながら、支払うべきお金は少ないほうがよく、売上や収益性は高いほうがよいとされるでしょう。

一方、デザインは未来を作ることであり、絶対的な正解や万人共通の見解がなかなか見出せません。 創造の過程でそれまでには思いつかなかった妙案が浮かぶことがありますが、その”ひらめき”のプロセスは未だ解明されていません。

正解はないがセオリーはある

デザインには一定のセオリーがあります。よいデザインをするためには一定の経験や時代感覚が必要となります。

わかりやすいセオリーは性別や年齢による好みです。男性向けの服のデザインがピンクのフリル付きでは、なかなか売れないでしょう。 時代によりセオリー自体も大きく変化しているため、今後についてはわかりませんが、2020年の時点においてピンクのフリル付き男性服が爆発的に売れることはまずないと考えるのが自然です。

美しい=正解ではない

状況により最適解は異なります。 必ずしも「美しい=良い」というわけではありません。 例えば、注意書きの看板は周りの風景と調和してはいけません。文字やイラストが明確であり、遠目からでもわかるように目立っていることが望ましいといえます。 景観を乱さないことが理想ですが、注意書きが全く目立たなくなってしまっては本末転倒です。 (視覚以外では音や動作で目立たせる方法があります。)