デザイン経営って何?

デザイン経営の概要

デザイン経営は、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。
デザインの本質は洒落たグラフィック・キャラクター・商品をつくることではありません。
人間(ユーザー)が中心のなる設計思考を軸にして、深い洞察によって根本的な課題を発見し、さらにこれまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を反復・改善を繰り返して生み出すことを目指します。

デザイン経営宣言

特許庁が2018年に「デザイン経営宣言」を取りまとめ、デザイン経営を推進しています。
その宣言の中でデザイン経営を主導するスキルをもった人材を「高度デザイン人材」と呼んでいます。
そして「ビジネス」「テクノロジー」「デザイン」の3領域のスキルを横断的に保有する人材と定義しています。

これらの3領域はこれまではそれぞれ個別の人材が保有していたスキルです。 「ビジネス」に特化した方はコンサルタント、「テクノロジー」に特化した方はエンジニア、「デザイン」に特化した方はデザイナーとして、それぞれ独立した職業として存在しています。

これからのデザイナー像

デザイン対象がハードからソフトへと置き換わっていく情報化社会においてはデザイナーにとって必要な能力も変化しています。
あるべき未来を構想して事業課題を創造的に解決する高度なデザインを行うためには、造形力・画力・審美眼といった視知覚分野の強化のみならず、経営や技術に関する知見を深めるように努めなければなりません。