情報デザインの前提知識

人は文字を読まない

皆さんはTVCMや雑誌広告、新聞の織り込みチラシにくまなく目を通しているでしょうか。 情報は世の中に満ち溢れており、いちいち見ているとキリがありません。

現代社会では、「人はほとんど資料見ず、文字も読んでくれない」ことを前提として考えるべきです。 伝えるべき情報を取捨選択し、伝える方法をよく検討しなければ、うまく内容は届きません。

顧客と自社の温度差

こちらが伝えたい想いや細かな仕様・コダワリも顧客にとっては必ずしも重要ではありません。 そもそも顧客は製品の開発者や経営者ほど自社の商材に詳しくなく、思い入れも深くないのです。

こちらが意図していることが以心伝心のごとく理解されることはありません。 顧客の視点に立って、顧客のニーズから興味を持たれるような情報を提示することが大切です。

経営者と社員の温度差

社長が「売上増!」を社内で必死に訴えても間接部門にはさほど響きません。 なぜなら間接部門の人たちは売上との直接的な関係が薄いからです。 無関心であると印象が悪くなるため、多くの社員は売上を気にしているかのように振る舞っていますが経営幹部と社員には温度差があるものです。

ここでも受け手の視点を忘れずに情報をデザインすることが必要になります。