診断士を目指した理由

社内デザイナーの思い

私は民間企業でデザイナーとして働く中で自分のやっていることが本当に役に立っているのか?
という疑問を日々感じていました。

ただ、その当時は経営の「け」も知らず、自身の仕事の是非を経営目線で考えることがうまくできませんでした。

また、私がかねてより疑念を抱いていた仕事がコンサルタント業でした。百聞は一見にしかずといいます。そこで仕事をしながら経営について1からを学びはじめました。

コンサルとは何様か?

デザイナーは理屈や壮大な計画よりも成果物が求められます。口だけが達者で何も生み出さない評論家デザイナーに価値はありません。

コンサルタントはデザイナーと対照的な職業です。第三者的な立ち位置で顧客に助言をし、理想的な計画を提示しますが自分では実践しません。
あなたも以下のような疑問を一度は感じたことがあるのではないでしょうか。

・不味いラーメンはコンサルで美味くなできるのか
・データの分析で経営課題は本当に解消するのか
・コンサルはなぜいつも偉そうなのか
・言うだけなら誰でも出来るのではないか

理論と実践のギャップ

言うは易く行うは難しという諺(ことわざ)の通り、計画を作るだけでなく、実践の仕方までを具体的に教えてくれないかというのが現場の率直な気持ちでしょう。

企業においてはスキルだけでなく、人間関係や利害関係が成否に大きく影響しています。関係者との調整がうまくいかず、現場が納得しなければ、すばらしい計画も適切に実行されることはないと考えられます。

人のモチベーションや社内政治という観点は経営学やマーケティング論ではあまり触れられていませんが、それらは実務上、無視できません。コンサルタントが会社に来て大変なことになった、悪化したという話がよく出てくる一因にはそうした理論と実践の乖離があります。

一歩踏み込んだ助言

経営学やマーケティング論が根本的に間違っているわけではありません。現場での実践についてはそうした理論とは別の世界であるということです。

デザインでいえばパッケージ、ロゴ、キャラクター、スタイリング、店舗内装などのカッコ悪さやダサさを批判するのは素人でも出来ます。現場で求められるものは批判ではなく、より良くするための建設的な議論、そして具体的な手法に他なりません。
巧みな言葉で誤魔化すことなく、何をどの程度の時間でどの程度の費用でどのようにして改善すべきか一歩踏み込んだ助言が必要になりましょう。