無形資産とは?
暗黙知やノウハウは無形資産です。無形資産には決算書に記載されていないものがあり、その多くは数値化されていません。時代とともに企業の競争力の源泉は有形資産から無形資産へと変化しています。
無形資産を構成する知的資産は以下の3つにわけられます。
人的資産〜従業員の退職時に持ち出される資産
経験、モチベーション、人脈、技術
組織資産〜従業員の退職後も社内に残る資産
特許、商標、経営理念、企業文化、ビジネスモデル、顧客リスト
関係資産〜企業の対外的関係に付随した資産
信用、顧客ロイヤリティ、仕入先、ブランドイメージ
世界的企業の保有資産
先日、Twitter社が約6兆円で買収されました。これは建物や機械といった目に見える資産を6兆円保有しているという意味ではありません。 純資産は1兆円程度であり、数倍の差があります。
約4億人のユーザーを有するSNSプラットフォームとしてのブランド力が高く評価されたということです。
日本企業の課題
日本の企業は残念ながら諸先進国と比較して無形資産が少なく、また、無形資産への投資や活用が遅れているといわれています。かつての金融機関は決算書(財務指標)の良し悪しや担保の有無によって企業の評価を行なっていましたが、近年は事業内容や成長可能性といった非財務情報を併せて評価するように変化しています。