A.根本的には解決しない
財務分析や融資で根本的な課題は解決しないと考えられますが、事業継続においては資金繰りが最重要課題になることがあります。財務状況を正確に把握し、早急に資金調達をしなければならない場合もあります。
財務諸表からは見えない事実
財務情報は過去の数値です。数字からは「マズいラーメン(提供サービスの是非)」や「態度の悪い社員(接客品質)」「高い離職率(組織風土)」はわかりません。 また、商品在庫に額面相当の価値があるのか、あるいは不良在庫なのかといった問題もわかりません。長期的にはそうした問題を解決しない限り、高利益体質の企業になることは難しいでしょう。
まずは資金繰り
短期的には資金繰りが一番の課題になることがあります。商品やサービスの改善・改良や従業員の教育・意識改革には一定の時間やお金が必要です。そうした施策の成果がでる前に資金ショートで会社が倒産してしまっては本末転倒です。 実際のところ、利益が出ているにもかかわらず、支払いに必要な資金が不足して倒産してしまう黒字倒産の割合は倒産件数全体の約半数にのぼります。