20代最後の日

20代最後の日はゲームプログラミングをしていました。
孫請けのコーディング作業です。

日中時間はひたすらコード書き。
夜の7時から始まる元請とのWeb会議に備え、コンビニでパンを買って腹ごしらえをします。

帰宅時間は不明。


色々な意味で先がまったく見えない状況でした。



そんな環境下で「人柱」と呼ばれているプログラマーに遭遇しました。
彼は曜日問わず会社にいて、翌日の朝まで働いています。


ひと月の残業時間はなんと200時間。
通常の勤務時間を残業が超えている状態です。


残業200時間なんぞ都市伝説の類いだと思っていましたが、そこではじめて目の当たりにしたのです。
これは他人事ではない、と私は密かに怯えていました。


20代最後の記憶として今でも鮮明に残っています。