株主とオーナー
株は会社の権利を小分けにしたものであり、会社がお金を集める(資金調達の)ために発行する証明書です。以前は株券というチケットのようなものが物理的にありましたが、今では電子化されています。株を持っている個人や会社を「株主」と呼びます。
借入金と株式発行の違い
株は正式には株式といいます。株式の発行によって集めたお金は銀行からお金を借り入れた場合と異なり、返済の必要がありません。そのかわりに株主は株価(後述)の上昇による儲けや配当金を期待しています。 配当金とは、会社が得た利益を株主に対して配分する仕組みです。1株につき35円というように定期的にお金を分配します。株を100万円保有しているとすれば、数万円程度(平均は約2%)を受け取ることができます。
株式会社は誰のもの?
株式会社は社員のものではありません。株主のものです。 株主は会社の経営に関与しますが株主自身がその会社で直接働く必要はありません。会社の意思決定に関わる力の大きさは持っている株の量に応じます。過半数、つまり全体の50%を超える株を持つと会社の決定事項の殆どをその株主だけで決めることができるようになります。
実態としては中小企業の約7割がオーナー企業であるといわれています。 オーナー企業とは創業者やその親族が株主であり、かつ社長や役員でもある企業を指します。 株主(出資者)と会社を経営している人が同じであり、所有者と経営者が一体化しています。