MECE

思考の漏れ

客が来ない飲食店の原因を考えてみましょう。

・味が落ちた
・店内の居心地が悪い
・接客態度が悪い
・ベテラン社員が辞めた
・調理法に問題がある
・値段が高すぎる

他にはどういったことが考えられるでしょうか。

MECEとは?

こんなときに”MECE”が役立ちます。
MECEは漏れなくダブりなく物事を考えるための手法です。深く考えたようでいて、重要な観点を見逃すと対策も的外れなものになってしまいます。

MECEは「過去 / 現在 / 未来」のように足して100%になる項目を用いてお題を分解していきます。
今回のケースでは原因を「内部環境」と「外部環境」の2つにわけることができます。

内部環境とは商品開発力・店舗・社員・風土は自分達に関することです。
一方、競合店の出現や地域の学生の減少といった自分達の力ではどうすることもできない出来事は外部環境となります。材料の高騰も外部環境に当たります。上記の客が来ない原因の推測では外部環境要因がまるまる忘れ去られていました。

MECEのコツ

例えば、顧客を分類する際に「老人 / 大学生 / 子供 」といった分け方はNGです。成人や中年が漏れています。

「男性 / 女性 / 独身 / 犬好き」といった分け方もNGです。 独身の犬好き男性がすべての項目に当てはまっており、ダブりが生じています。できる限り、過不足が生まれない項目を用いて分解することがMECEのコツです。